3月29日、伊豆半島の観光振興を推進する「一般社団法人美しい伊豆創造センター」(代表理事・豊岡武士・三島市長)と、台湾に本社を置くオプショナルツアー予約サイトを運営するオンライン旅行会社「KKday(ケイケイデイ)ジャパン」が伊豆半島の観光振興に関する包括連携協定を締結しました。
「美しい伊豆創造センター」は、「伊豆を一つに」をテーマに2015年4月に設立され、2017年には、伊豆半島の全市町が共同して策定した伊豆半島グランドデザインを推進しようと、伊豆半島を構成する7市6町(沼津市、熱海市、三島市、 伊東市、下田市、伊豆市、伊豆の国市、東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町、函南町)が設立時社員となって新たに一般社団法人となっています。
一般社団法人とはいえ、伊豆半島のすべての自治体が設立時社員となっている地域共同体ですので、アジア最大級のオプショナルツアー予約サイトを運営する台湾の旅行会社との大型連携にはおおいに期待がもてます。
美しい伊豆創造センターの「伊豆半島観光戦略アクションプラン」を拝見しますと、誘客ターゲットの第一は台湾とタイ。
今回の協定締結で、コロナ後を見据えて本格的に動き始めた感があり、台湾から多くの観光客が伊豆を訪れ交流が深まるよう切望しています。
旅行予約サイトKKday、伊豆の団体と連携協定 コロナ後見据え
【中央通信社:2022年3月30日】
オプショナルツアー予約サイトを運営するKKday(台北市)は29日、新型コロナウイルス収束後の国際交流再開を見据え、伊豆半島の観光振興を推進する団体、美しい伊豆創造センターと連携協定を締結した。両者はコロナ後の観光交流促進に期待を寄せている。
調印式はリモート形式で行われ、KKdayグループの陳明明CEOと同センターの代表理事を務める豊岡武士三島市長が協定書に署名した。協定により、KKdayは伊豆半島の旅行商品を日本や台湾などの旅行者に提供するほか、伊豆の業者のDX(デジタルトランスフォーメーション)支援や観光地域づくり法人(DMO)事業や人材育成への協力などを行う。
陳氏は電話取材に対し、現在の感染状況は依然として増減を繰り返しているものの、今年下半期には国際交流を再開できる可能性が高いと期待感を示す。旅行関係業者として、今最もするべきことは下準備をきちんとすることだと述べた。
東京の記者会見場に出席した同センターの林田充常務理事は、日本の多くのDMOは国外に地域の魅力を強力にPRする一方で、それに合わせた旅行商品を打ち出しておらず、実効性に欠けていると指摘。KKdayのやり方が同センターのニーズに合致していると旅行見本市で気付き、同グループ日本支社副社長の深井洋平氏と古くからの友人だったこともあり、すぐに協定締結が決まったと明かした。
林田氏によれば、2018年に伊豆を訪れた台湾観光客は約4万1600人。伊豆を訪れる外国人観光客の約1割を占めるという。林田氏は、コロナ後により多くの台湾人に同地を訪問してほしいと話した。
同センターは伊豆半島の市町や観光協会、民間団体、企業などが会員となり、伊豆半島全体での観光、産業振興を図っている。