8月3日の北海道白老町(しらおいちょう)と台湾の花蓮県秀林郷の「友好交流推進協定」の締結に続き、8月10日、今度は北海道浦河町(うらかわちょう)と花蓮県新城郷が「友好交流協定」を結びました。
オンラインで行われた調印式には、北駐日経済文化代表処の謝長廷代表が立会い、浦河町からは池田拓(いけだ・ひらく)町長、新城郷からは何礼台(何禮臺)・郷長が臨んで協定書に署名したそうです。
浦河町には浦河アイヌ協会と浦河アイヌ文化保存会あり、秀林郷と花蓮市に接する新城郷には原住民のタロコ族が多く住むことから、原住民交流を基礎とした交流ができるのではないかと、台湾の領事館に当たる台北駐日経済文化代表処札幌分処が協定締結を浦河町に提案して実現したそうです。
心から祝意を表し、下記に中央通信社の記事をご紹介します。
なお、北海道浦河町と花蓮県新城郷の「友好交流協定」締結は、日台の都市間提携として今年4件目で、7月11日の千葉県銚子市と桃園市の「友好交流協定」、7月27日の佐渡市と高雄市の「友好交流覚書」、8月3日の北海道白老町と花蓮県秀林郷の「友好交流推進協定」に続くものです。
また、本会調査によりますと、日華断交から7年後の1979年10月10日に青森県大間町と雲林県虎尾鎮が「姉妹町」を締結したことを嚆矢として、浦河町と花蓮県新城郷の「友好交流協定」締結で107件となりました。
花蓮県新城郷、北海道浦河町と友好交流協定 先住民や観光交流強化へ
【中央通信社:2022年8月10日】
東部・花蓮県新城郷は10日、北海道浦河町とオンラインを通じて友好交流協定に調印した。新型コロナウイルスの収束後、原住民(先住民)族などをはじめとする文化や観光、農業、漁業などの面で協力・発展の促進を目指す。
調印式には謝長廷(しゃちょうてい)駐日代表(大使に相当)もリモートで出席。浦河町にはアイヌ関連の団体が拠点を置き、新城郷には台湾原住民族タロコ族が多く住むことに触れ、原住民交流を基礎とした台日協力関係のさらなる拡大に期待を寄せた。
新城郷の何礼台郷長は、新城の人々は多様性に富み、純粋で情熱的だと強調。積極的に世界に向けて歩むべきだとし、今回の協定締結を通じて町同士の交流や産業発展が促進され、多元的な文化の理解を深めて、学習と成長ができると語った。