日本政府は11月3日付で、令和5年秋の叙勲受章者を発表しました。受章者は4,075人で、別枠の外国人叙勲は54ヵ国・地域の103人でした。
今回、台湾からは台北教育大学芸術・造形デザイ ン学部名誉教授の林曼麗さんが旭日中綬章を受章されました。
林曼麗さんは2018年度の外務大臣表彰も受けております。1978年に東京大学に留学して日本で美術教育を研究。台湾では台北市立美術館館長、故宮博物院院長などの要職を歴任後、国家文化芸術基金会理事長としても数々の展覧会や芸術関連イベントを精力的に企画・実施。2014年の「台湾の近代美術」展の東京開催、2017年の「日本近代洋画大展」の台湾開催を実現し、日本と台湾の美術交流において重要な役割を果たしてこられたそうです。
心からお祝い申し上げ、内閣府が発表した「令和5年秋の外国人叙勲受章者名簿」から、主要経歴や功労概要などをご紹介します。
ちなみに、2005年春に蔡茂豊氏(台湾日本語教育学会元理事長、元東呉大学外国語学院院長)が旭日中綬章を受章して以来、台湾からの叙勲受章者は80人となります。
近年は、2020年春の叙勲で旭日重光章を受章された林碧炤氏(元政治大学副学長、元現代日本研究学会理事長)以外は2人ないし3人の受章が定着していたのですが、今年の秋の叙勲は久しぶりにお一方の受章となりました。
◆内閣府発表「令和5年秋の外国人叙勲受章者名簿」(令和5年11月3日付け発令)
・林 曼麗(りん・まんれい Lin Munlee) 旭日中綬章
台北教育大学芸術・造形デザイ ン学部名誉教授
日本・台湾間の学術交 流及び相互理解の促進 に寄与
台北市 女 69歳