11月27日、群馬県館林市と台湾の雲林県が教育や文化芸術、スポーツ、観光、経済、青少年交流などの分野で交流を推進してゆく「協力推進覚書」を締結しました。

調印式には館林市から訪台した多田善洋(ただ・よしひろ)市長と雲林県の張麗善県長が臨み、多田市長に同行した権田昌弘・館林市議会議長や金井田好勇・館林日台親善交流協会会長など、雲林県側からは張清良・県政府顧問や陳璧君・文化觀光処長、邱孝文・教育処長など約20名が立ち会ったそうです。

また、オンラインで謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表も立ち会いました。これは、館林市が台湾とこれまで少年野球チーム同士の試合や寄贈された台湾産のパイナップルを市内の小中学校の給食で提供するなど、様々な交流をすすめてきたことから、謝長廷大使が今年5月に館林市に多田市長を訪問した折、多田市長から台湾との交友の輪を広げたいとの相談に応じ、今後の交流のあり方などについて意見交換したからだそうです。

日台間の都市間提携は、11月22日に北海道釧路郡の釧路町花蓮県吉安郷が「友好交流協定」を締結したばかりですが、館林市と雲林県の「協力推進覚書」で今年の締結数は18件となり、これまでもっとも多かった2017年の21件に迫る勢いです。

日台間の都市間提携も、1979年10月の青森県大間町と雲林県虎尾鎮の「姉妹町」締結以来、館林市と雲林県の「協力推進覚書」で130件(本会調査)となっています。

心から祝意を表し、下記に関係写真を15枚も使って報じた「雲林縣政府新聞」と群馬テレビの記事と映像をご紹介します。

◆雲林縣與日本群馬縣館林市簽署合作備忘録 張麗善[目分]雙邊交流更加緊密【雲林県「雲林縣政府新聞」:2023年11月27日】


館林市の多田市長が台湾・雲林県を訪問 交流推進へ協定締結

【群馬テレビ:2023年11月27日】

群馬県館林市は、台湾の中部にある雲林県と国際交流を進めようと、経済やスポーツの分野で交流を促進するための協定を結びました。

館林市の多田市長をはじめ、館林日台親善交流協会の関係者など訪問団が27日、雲林県政府のトップにあたる張麗善知事のもとを訪れ、それぞれ協定書に署名しました。

館林市には、つつじが岡公園などに毎年、多くの観光客が台湾からも訪れていて、2016年には民間同士の交流を促進しようと親善交流協会が設立されるなど、2つの地域は結びつきを強めています。

今回、民間レベルで続いていた国際交流を更に進めようと、行政同士が協定を結び円滑なコミュニケーションを目的として協定の締結に至りました。

多田市長は、「農業や最新のテクノロジー産業など、訪れるたびに素晴らしい地域。友情の絆が深まることを期待します」と述べ、また、張知事も「協定が新たな活力になることに期待します。来年は雲林県で大規模な観光イベントも開催されます」と館林市民に呼びかけました。

最後に多田市長から、たぬきの置物や県産小麦を使った菓子などが張知事に贈られ、引き続きの関係強化を確認しました。