岩手と台湾の関係は深い。台湾の発展に貢献した人物が多く、特に後藤新平(台湾総督府民政長官)、新渡戸稲造(「台湾糖業の父」と尊敬される農学者)、三田定則(台北帝国大学医学部長・総長)、伊能嘉矩(『台湾文化志』の著者で人類学者・民俗学者)などはよく知られているかもしれません。
実は、台湾総督府農事試験場長として台湾青年たちに農業教育を施した盛岡出身の藤根吉春(ふじね・よしはる)の名はあまり知られておりませんが、教え子たちが銅像を建てて台湾への貢献を称えています。
藤根はまた、台湾の人々から「蓬莱米の父」「蓬莱米の母」と尊称される磯永吉と末永仁を指導し、帰国後は盛岡農学校(現盛岡農業高校)の校長に就いています。南郷氏は「台湾近代農業の奇傑」や「台湾近代農業教育の先駆者」と称される藤根を新たに「蓬莱米の祖父」と讃え、その事績を地元の「岩手台湾懇話会」会報に寄稿しています。
そこで、7月の台湾セミナーでは、この3月に本会理事に就任した南郷氏に、藤根の先駆的事績についてお話しいただくとともに、岩手と台湾の関係にも触れていただきます。
セミナー終了後は、講師を囲んで懇親会を開く予定です。ご参加の方は、申し込みフォーム、メール、FAXにてお申し込み下さい。
*参加は平熱の方のみとし、熱っぽい方は参加をお控えください。
*セミナーのキャンセルは、前日までにメールまたは電話、FAXにてご連絡ください。
*懇親会のキャンセルは、必ず前日18時までにご連絡ください。予約人数の当日変更はできません。当日キャンセルは懇親会費をお支払いいただきます。
日本李登輝友の会
記
◆日 時:2024年7月27日(土) 午後2時~4時(1時30分開場)
◆会 場:文京区民センター 3-D会議室
東京都文京区本郷 4-15-14 TEL:03-3814-6731
【交通】都営地下鉄:三田線・大江戸線 春日駅 A2出口 徒歩2分
東京メトロ:丸ノ内線・南北線 後楽園駅 4b出口 徒歩5分
◆演 題:「蓬莱米の祖父」藤根吉春 ━ 岩手と台湾の深いつながり
◆講 師:南郷成民氏(岩手台湾同郷会会長、全日本台湾連合会監査)
[なんごう・せいみん] 1956年(昭和31年)、岩手県釜石市生まれ。父母は台湾人。弘前大学経済学科卒業後、東京で短いサラリーマン生活を経て1978年に父創業の大門食品に入社。1998年、社長に就任。2017年、岩手台湾同郷会を設立して会長に就くとともに、全日本台湾連合会の結成に伴って加盟。2019年に同会監事。本会の李登輝学校台湾研修団に参加したことを機に2020年に会社経営を子息たちに譲り、2021年から翌年まで成功大学華語センターにて中国語を学ぶ。2024年本会理事に就任。保護司、岩手食品加工研究会副会長兼事務局長。盛岡中央ロータリークラブ元会長。
◆参加費:1,500円(会員) 2,000円(一般) 1,000円(学生)
*当日ご入会の方は会員扱い
◆申込み:こちらのお申込みフォーム、あるいは上記のQRコードをご利用になるか、「お名前、ふりがな、メールアドレス、性別、ご住所、お電話番号、会籍(会員・一般・入会希望のいずれか)、懇親会への出欠」を明記のうえ、メールもしくはFAXにて下記の本会事務局までお申し込み下さい。 *7月26日(金) 締切
◆懇親会:講師を囲んで会場の近くにて開催予定[参加費=4,000円 学生:2,000円]