7月20日、日本の鉄道事業者および軌道経営者で構成する日本民営鉄道協会(民鉄協 みんてっきょう)と台湾鉄道観光協会は、双方で観光PRを行って相互送客を目指す「鉄道観光プロモーション協定」を締結した。
台北駅で行われた調印式には民鉄協の原田一之・会長と台湾鉄道観光協会の周永暉・理事長が臨んだという。民鉄協が海外の団体と協定を結ぶのは初めてだそうだ。
心から祝意を表し、下記にその記事を紹介したい。また、別途、1986年1月25日の大井川鐵道と阿里山森林鉄道の「姉妹鉄道」から今回の台湾鉄道観光協会と日本民営鉄道協会の「鉄道観光プロモーション協定」までを網羅した「日台『姉妹鉄道』一覧」(本会調査)をご紹介したい。
台湾の鉄道関連団体、民鉄協と観光プロモーション協定締結 相互送客狙う
【中央通信社:2024年7月20日】
台湾で鉄道旅行の推進支援や国際交流促進などを図る台湾鉄道観光協会と日本民営鉄道協会(民鉄協)は20日、台北市の台北駅で鉄道観光プロモーション協定を結んだ。今後台日双方で観光PRを行い、相互送客を目指す。協定の調印式に出席した台湾鉄道観光協会の理事長で交通部(交通省)観光署(観光庁)の周永暉(しゅうえいき)署長は、今後お得なキャンペーンなどを打ち出し、観光客を引き付けたいと期待を寄せた。
調印式で交通部の伍勝園(ごしょうえん)政務次長は、台湾鉄路や台湾高速鉄道、台北メトロ(MRT)、阿里山林業鉄路などの台湾の鉄道は、それぞれ独自の文化や観光資源を持っているとアピール。民鉄協はこれまでにもスタンプラリーの実施やラッピング車両の運行などで台湾側を支援してきたことに触れ、協定の締結で関係をより深めたいと語った。
周署長は台湾鉄道観光協会が鉄道旅行のけん引役となり、日本側と共同で鉄道観光を推進したいと強調。お得なキャンペーンを通じて日本の情報を台湾の人々に、台湾の情報を日本の人々に提供したいと述べた。
民鉄協の原田一之会長は、民鉄協が海外の団体と協定を結ぶのは初めてだとした上で、双方の交流を深め、相互訪問者数を増やしたいと語った。