11月15日、北海道の利尻富士町および利尻町と屏東県琉球郷が「友好協定」を締結した。調印式はオンラインで行われ、田村祥三(たむら・しょうぞう)利尻富士町長、上遠野浩志(かとうの・こうじ)利尻町長、陳国在・屏東県琉球郷長の3氏が臨み、李逸洋・台北駐日経済文化代表処代表が立ち会った。
この3自治体の提携を仲介した粘信士氏が処長の台北駐日経済文化代表処札幌分処はフェイスブックで「三郷町は共に漁業が盛んで、人気のある観光地であり、これらの共通点を通じて協定に至りました」「今回の協定は台日間の初めての離島同士の協定であり、極めて意義のある協定となりました」とその背景や意義について報じている。
東京の台北駐日経済文化代表処も「3郷町とも離島に位置しているなど地理的条件が類似しているほか、基幹産業も漁業と観光業であるなど共通点も多いことから、同協定締結により特産品のマーケティングや台日青少年交流の促進など、さまざまな分野で交流を促進していく」と伝えている。
この提携で、1979年10月の青森県大間町と雲林県虎尾鎮の「姉妹町」締結からは149件目(本会調査)となり、今年に入って新たに結ばれた提携数も19件となる。
日台間の都市間提携は、1979年からこれまで年間提携数でもっとも多かったのは2017年の22件で、次が2023年の19件、2016年が16件と続く。今年はついに昨年の19件に並んだ。
日台都市間提携の黄金期というなら2年間で38件を達成したコロナ前の2016年と2017年を指すが、この黄金期と並び、2023年と2024年で38件となった今年はついに第二黄金期を迎えたと言っていいだろう。今年はまだ11月。第一黄金期を乗り越えそうだ。
1)1月22日 鹿児島県と屏東県が「青少年や芸術・文化、観光、経済などの分野で交流を促進するMOU」を締結
2)1月31日 鹿児島県伊佐市と台湾の花蓮市が「友好交流協定」を締結
3)2月27日 熊本市と高雄市が「スタートアップ関連での交流促進覚書」を締結
4)2月27日 熊本県小国町と台北市士林区が「友好交流協力に関する覚書」を締結
5)4月15日 熊本県上天草市と新北市瑞芳区が「友好交流協定」締結
6)4月29日 長崎県平戸市と台南市が「友好交流協定」を締結
7)5月06日 茨城県那珂市と台南市が「友好交流協定」を締結
8)6月20日 北海道雨竜郡沼田町と花蓮県瑞穂郷が「友好交流協定」を締結
9)6月26日 大分県九重町と花蓮県豊浜郷が「連携・協力に関する覚書」を締結
10)8月19日 北海道茅部郡森町と彰化市が「友好交流協定」を締結
11)8月28日 北海道富良野市と台南市が「友好交流協定」を締結
12)10月1日 北海道美唄市と花蓮県富里郷が「友好交流協定」を締結
13)10月5日 秋田県秋田市と台南市が「交流協力に関する合意書」を締結
14)10月11日 愛媛県松山市と台北市が「友好交流都市協定」を締結
15)10月18日 茨城県小美玉市と新北市淡水区が「友好交流覚書」を締結
16)10月22日 愛媛県砥部町と新北市鶯歌区が「交流促進に関する覚書」締結
17)11月06日 沖縄県宮古島市と屏東県牡丹郷が「交流協定に関する覚書」を締結
18)11月13日 和歌山県和歌山市と高雄市が「交流促進に関する覚書」を締結
19)11月15日 北海道の利尻富士町と利尻町が屏東県琉球郷と「友好協定」を締結